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最近、入れ歯のお悩みでご相談にいらっしゃる患者様に、とてもよく共通するポイントがありましたので、今回はそのことも合わせてお話したいと思います。
噛める入れ歯と噛めない入れ歯は一体何が違うのか?
「噛めない!」とおっしゃる方の入れ歯を拝見すると、みなさんに共通する現症がありました。
それは“噛み合わせが正確に設定されていないこと”です。
「噛めない!」とおっしゃる方の歯茎の様子はこんな感じで、かなり土手の吸収も激しく、平面が乱れています。
土手の平面が平らでないと、ついつい
このように土手の傾きにつられた入れ歯を作ってしまいがちです。
このような入れ歯の使用感としては、食事をすると外れる、痛い、噛めないということにつながります。
また、入れ歯が当たって痛いので、何度も土手の調整をするのに治らないという場合、このように噛み合わせの設定が上手くあたえられていないケースが多いです。
では、一体どうしたら正確な噛み合わせの入れ歯ができるのか?
ご紹介します。
この方の土手もかなり左右対象的ではありません。
ですから前の入れ歯は、こんな感じで平面も整っていないものが入っていました。
ここからが当院の入れ歯製作です。
上下顎同時印象法での入れ歯製作が始まり、フェイスボウをして、上顎との位置を正確に型取りします。
精密な型取りをして、咬合器という噛み合わせの器械に装着すると、
このように頭蓋に対して正確な上下の顎の位置が把握できます。土手の吸収もしっかりと把握できます。
また、この器械上で正確にお口の運動(開いたり、閉じたり、左右に顎を動かしたり・・・)が再現できます。
歯も正確な平面で並べることができます。
また、この器械を色々な方向に動かして実際のお口の動きを再現し、嫌な当たり方をしていないか細かく確認していきます。
この工程は一番噛みあわせを決める上で重要です。私も、技工士さんも相談を重ねます!
そして、入れ歯の完成です!
このくらい精密にひとつひとつの工程を重ねると、非常に精度の高い入れ歯になります。
もちろん、平面はきれいに整い、噛み合わせの正確な機能的な入れ歯となります。
皆様は今まで入れ歯を作られる時に、噛み合わせの器械に装着されたご自身の歯型をご覧になったことはございますか?
入れ歯を装着後、この患者様は、
「もっと早くやっておけばよかった。今まで何をしてたんだろう。。。」
と、おっしゃっておりました。笑!
噛める入れ歯は生活を豊かにしてくれると信じて、今日も入れ歯作りに励みます。
入れ歯でお悩みの際は、お気軽にご相談いただければと思います。
埼玉県さいたま市 福永歯科医院 福永