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テレスコープ義歯はそのシステムや種類により、使用金属の選択が必要です。
コーヌステレスコープ義歯では、ゴールドが最適です。
コーヌステレスコープ義歯には、貴金属を使用するのが原則となります。
福永歯科医院では、スイスCendresMetaux社の歯科用金属:Aurofluid3を内冠、外冠に使用しております。
Aurofluid3のは、↑のようなパーソナル・インフォメーションが添付されており、患者様にお渡ししております。
Aurofluid3は、生体親和性・耐食性に関する厳しい臨床テストに合格しております。
コーヌステレスコープ義歯の吸着や維持力には、内冠の精度が非常に重要です。
コバルト合金のように、非常に硬い金属をゴールドのように精度を持たせて、鋳造・加工することは不可能に近く、精度の悪い金属を使用したコーヌステレスコープ義歯は、長期経過を見ると問題を生じてしまう可能性が高いです。
安価な金属の使用は、安価に入れ歯を製作できるメリットと引き換えに、経時的な入れ歯の吸着の低下や、残っている歯へ不安定な力が加わりかねません。
そこで、コーヌステレスコープ義歯に最適な金属は、ゴールドとなります。
コバルトクロムはゴールドに比べ、非常に硬い金属です。
金属自体の費用はゴールドに比べて安価という利点を持ちますが、加工が非常に難しく、取り扱える加工設備や加工技術が問われる材料です。
福永歯科医院では、日本で30年前よりいち早くコバルトクロムのテレスコープ義歯の製作を手掛けてきた京王歯研に製作をお願いしております。
コバルトクロム金属は、高い温度で溶かし、溶かした後に冷却すると、普通の金属に比べて非常に膨張と収縮が大きいです。
それゆえ、精密なテレスコープ義歯の内冠や外冠といったパーツを製作する際に、変形が大きくなりやすい金属とも言えます。
京王歯研の関先生は、この加工実験を2年間もの間昼夜繰り返し、テレスコープに最善の加工精度を生み出しました。
そういった、はかり知れぬ努力が京王歯研さんのコバルトクロム金属を使用したテレスコープ義歯の製作技術の高さに繋がっています。
また、日本でもいち早くコバルトクロム金属の放電加工機を導入し、それをコーヌステレスコープ義歯に応用してきました。
コバルトクロム金属は、リーゲルテレスコープ義歯にとても有効な金属になります。
ドイツでもゴールドの価格高騰により、現在最も多くテレスコープ義歯に利用されている素材です。
金属そのものの費用がゴールドに比べて抑えられるため(加工費用は高くなりますが)義歯の費用は多少抑えることができます。
放電加工によるコーヌステレスコープ義歯への応用は可能ですが、長期的義歯の内冠や外冠の精度はゴールドが高い傾向があります。
テレスコープ義歯の金属の選択は、その後のテレスコープ義歯の予後を左右する大切な要素です。
使用金属は患者様のお口の状態や、ご予算、入れ歯の設計を踏まえ、患者様と十分に相談したうえで決めていくことが大切です。
口腔内のpH(ペーハー)の状態や、お口の中に様々な種類の金属が入っていると、イオンになりやすい非金属類は口の中に溶けだし、体内に取り込まれると特定のタンパク質と結びついて抗原になります。
この抗原は体の中で異物と認識され、再び同じ金属イオンが体に取り込まれるとリンパ球の攻撃を受けることになります。
この結果、皮膚や粘膜に炎症やかゆみなどの症状を引き起こします。
一般的にはゴールドなどの貴金属を多く含んだ合金ほど、イオンになりにくい安定した金属のため、アレルギーを引き起こす可能性が低いことが知られております。
テレスコープ義歯においても体に優しい金属の使用は大切になります。
入れ歯でお悩みの際は、お気軽にご相談いただければと思います。
埼玉県さいたま市 福永歯科医院 福永