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筆者プロフィール

院長 福永朋美

福永歯科医院 院長 福永朋美

■経歴

平成14年  明海大学歯学部卒業、
歯科医師免許取得
明海大学歯学部 歯周病科入局

平成16年  医療法人社団博雅会
布田歯科医院勤務

平成20年  東京武蔵野病院
歯科口腔外科勤務

平成21年  福永歯科医院開業

■所属・認定医・資格

・IPSG包括歯科医療研究会 VIP会員
・日本歯周病学会
・日本顎咬合学会 認定医
・さいたま市立鈴谷東保育園 園医
・フロイデ・インターナショナル・アカデミー
・第二種歯科感染管理者
・日本学校歯科学会
・日本ヘルスケア歯科学会
・上落合小学校校医

■患者様へ

歯科医師として患者様のお手伝いをさせていただき20年近くなります。
多くの時間をテレスコープ義歯や、総義歯治療に携わってまいりました。
さまざまな患者様と出会い、入れ歯のお悩みを共有し、治療を経験させていただきました。

患者様を通じて、精密な入れ歯のもたらす豊かな食生活、家族や友人との楽しい会話、素敵な笑顔を取り戻す喜びに心を動かされました。

テレスコープ義歯や総義歯の素晴らしさを、少しでも多く方に感じていただければと、ブログにご紹介しております。
同じようなお口のお悩みを抱えている方は、意外に多くいらっしゃいます。
まずは、一歩前に踏み出すことが大切かと。そんな一歩のきっかけに、ぜひブログをご覧いただければ嬉しく思います。

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テレスコープ義歯は金属アレルギーも考慮できます

テレスコープ義歯はそのシステムや種類により、使用金属の選択が必要です。

コーヌステレスコープ義歯にはゴールドが最適

コーヌステレスコープ義歯では、ゴールドが最適です。

コーヌステレスコープ義歯には、貴金属を使用するのが原則となります。

福永歯科医院では、スイスCendresMetaux社の歯科用金属:Aurofluid3を内冠、外冠に使用しております。

Aurofluid3のは、↑のようなパーソナル・インフォメーションが添付されており、患者様にお渡ししております。

Aurofluid3は、生体親和性・耐食性に関する厳しい臨床テストに合格しております。

コーヌステレスコープ義歯の吸着や維持力には、内冠の精度が非常に重要です。

コバルト合金のように、非常に硬い金属をゴールドのように精度を持たせて、鋳造・加工することは不可能に近く、精度の悪い金属を使用したコーヌステレスコープ義歯は、長期経過を見ると問題を生じてしまう可能性が高いです。

安価な金属の使用は、安価に入れ歯を製作できるメリットと引き換えに、経時的な入れ歯の吸着の低下や、残っている歯へ不安定な力が加わりかねません。

そこで、コーヌステレスコープ義歯に最適な金属は、ゴールドとなります。

コバルトクロム金属を使用するテレスコープ義歯もある

コバルトクロムはゴールドに比べ、非常に硬い金属です。

金属自体の費用はゴールドに比べて安価という利点を持ちますが、加工が非常に難しく、取り扱える加工設備や加工技術が問われる材料です。

福永歯科医院では、日本で30年前よりいち早くコバルトクロムのテレスコープ義歯の製作を手掛けてきた京王歯研に製作をお願いしております。

コバルトクロム金属は、高い温度で溶かし、溶かした後に冷却すると、普通の金属に比べて非常に膨張と収縮が大きいです。

それゆえ、精密なテレスコープ義歯の内冠や外冠といったパーツを製作する際に、変形が大きくなりやすい金属とも言えます。

京王歯研の関先生は、この加工実験を2年間もの間昼夜繰り返し、テレスコープに最善の加工精度を生み出しました。

そういった、はかり知れぬ努力が京王歯研さんのコバルトクロム金属を使用したテレスコープ義歯の製作技術の高さに繋がっています。

また、日本でもいち早くコバルトクロム金属の放電加工機を導入し、それをコーヌステレスコープ義歯に応用してきました。

コバルトクロム金属は、リーゲルテレスコープ義歯にとても有効な金属になります。

ドイツでもゴールドの価格高騰により、現在最も多くテレスコープ義歯に利用されている素材です。

金属そのものの費用がゴールドに比べて抑えられるため(加工費用は高くなりますが)義歯の費用は多少抑えることができます。

放電加工によるコーヌステレスコープ義歯への応用は可能ですが、長期的義歯の内冠や外冠の精度はゴールドが高い傾向があります。

テレスコープ義歯の金属の選択は、その後のテレスコープ義歯の予後を左右する大切な要素です。

使用金属は患者様のお口の状態や、ご予算、入れ歯の設計を踏まえ、患者様と十分に相談したうえで決めていくことが大切です。

金属アレルギーを考慮した、体に優しい金属を選択する

口腔内のpH(ペーハー)の状態や、お口の中に様々な種類の金属が入っていると、イオンになりやすい非金属類は口の中に溶けだし、体内に取り込まれると特定のタンパク質と結びついて抗原になります。

この抗原は体の中で異物と認識され、再び同じ金属イオンが体に取り込まれるとリンパ球の攻撃を受けることになります。

この結果、皮膚や粘膜に炎症やかゆみなどの症状を引き起こします。

一般的にはゴールドなどの貴金属を多く含んだ合金ほど、イオンになりにくい安定した金属のため、アレルギーを引き起こす可能性が低いことが知られております。

テレスコープ義歯においても体に優しい金属の使用は大切になります。

入れ歯でお悩みの際は、お気軽にご相談いただければと思います。

埼玉県さいたま市 福永歯科医院 福永

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