上下顎同時印象法の総入れ歯は、噛んだ状態で上顎と下顎の型を取っていくのと同時に、頬や舌の型も全て一緒に取っていきます。
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総入れ歯は、失ってしまった歯を適正な位置によみがえらせるために、舌やお口の周りの筋肉の状態も考慮して、再現していく必要があります。
歯の一部、数本を失った部分入れ歯の場合、残っている歯の情報から、抜けた歯を並べていくことができますが、総入れ歯の場合、再現していく歯並びを、患者様の歯のない(ベースとする歯がない)お口の中から、読み取る必要があるのです。
お口の情報をより多く写し取り、
正しく再現した歯型を作ること
総入れ歯は、ものをしっかりと食べたり、大きなお口を開けても安心して過ごせるよう、丁寧に作る必要があります。
入れ歯を外した状態 | 入れ歯を装着した状態 | ||
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上下顎同時印象の入れ歯の特長は下記のようになります。
上下顎同時印象法の総入れ歯は、噛んだ状態で上顎と下顎の型を取っていくのと同時に、頬や舌の型も全て一緒に取っていきます。
型を上下片方ずつ取る場合は、人が手で押しているため、実際に噛んでいる時とは全く違う圧力がかかってしまいます。型取りの段階で取得している情報が間違った情報であることがあります。
上下顎同時印象法で、筋肉も型を取っており、筋肉の位置も石膏コアと言われるもので再現します。
頬の筋肉を抑えたり、舌を置く場所がないためとても不安定
頬の筋肉を抑えたり、舌を置く場所があるため、とても安定が良い
上下の顎を別々に型取りすると、噛み合わせが正しい位置で取れにくく、筋肉や舌の位置が再現できず、あいまいな情報をもとに、手探りで歯を並べることになります。
歯のまわりの筋肉や舌の位置が再現できないと、歯を並べられる場所が、大きくなったり、小さくなったりして、歯の位置を確定することができません。
そのため、保険の入れ歯では、費用が安い分、歯を並べる際の正確さに欠けるため、入れ歯が落ちる、噛めない、痛い、物が詰まる、空気が入る、などの現象が起こりやすくなります。
保険の入れ歯と自費の入れ歯では、使う人工歯(入れ歯に使用する歯)のクオリティーは全く違います。
例えば、保険の人工歯は、歯を100個作ったら100個使う場合もありますが、上下顎同時印象法の人工歯は、100個作られても半分は捨ててしまうような、厳しい検査を通過したものだけを使用しております。
歯の形も正確に、よく考えて作ってあり、歯1本あたりの単価も全く違います。
上下顎同時印象法で精密な型取りをしても、いいかげんな形の歯を使ってしまっては、検査の意味がなくなってしまいます。
そのため、スイスのIvoclar Vivadent 社の人工歯を使用します。患者様の噛み合わせの様式に合わせて、歯を並べる法則に則り、さまざまなパターンがある人工歯から、患者様に合った人工歯を選定、使用致します。
総入れ歯がうまく合わずお悩みの方は、噛み合わせを正しく再現することができる「上下顎同時印象法」による総入れ歯を、ご検討頂いてはいかがでしょうか?
まずは既成のトレーで大枠の型を作り、上下顎同時印象法用のトレーを 作ります。
上下顎同時印象法により、精密な型取りを行います。
型取りの時に、唇などの情報も得て製作をしておりますので、調整は少なく済みます。
完成後、調整を行います。
「何度作りなおしても治らない」
「作り直しているうちに、さらにお口の状況が悪くなってしまった」
という声を聞くことがありますが、保険の総入れ歯では完全な歯を再現するための情報を得ないまま、入れ歯を作っている場合があります。
その点、上下顎同時印象法の総入れ歯は、費用はかかりますが、お口の情報を正しく再現した上で、入れ歯を制作します。そのため、作り直しの必要が少ない、あなただけのオーダーメイド入れ歯を作ることが可能になるのです。